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前途洋々
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Tokushima Marathon by ohnoknj at Garmin Connect - Details
4月25日のとくしまマラソンからもう4週間が経ってしまった。
連休の前後でクリニックは開設以来最高の忙しさとなり,ブログを更新することが出来なかった。
仕事の疲れ・フルマラソンのダメージ・連休にわざわざ遠出をして疲れ,何も出来なかった。
忘れないうちに今年のとくしまマラソンを振り返ろう。
前日はホテルクレメント泊。
仕事を終えてホテルに着いたのは20時前。
夕食を,と駅前の「ひらい」を覗いたが満席とのこと。
近辺の飲食店はどこも満員の様子。
秋田町を目指し歩く。
LEDアートフェスティバル?とやらで両国橋付近は阿波踊りかと思うような人出。
富田町付近で昔なじみの串カツ「河久」を発見。
幸い席が空いていたので入店。
生ビール3杯も飲んでしまった。
串カツも昔と同じ味でした。
締めにゴハンを2杯。
カーボローディングはOKだが,揚げ物はマラソン前日の食事としてはまずいんじゃないの?
当日は快晴。
スタート前の気温は8℃。
空気は冷たいが風がないので日向にいると寒くない。
ゼッケンは3014
3000番台は3時間40分前後の自己申告タイムか。
人数が多いこともあってかスタート直後は比較的冷静にゆっくりとした滑り出し。
ペースが上がりすぎることもなかった。
吉野川橋にかかっても集団の密度は下がらず,北岸の堤防に出てからも左車線のみを走るので混雑していて自由なペースでは走れなかった。
レース前の思惑ではキロ5分〜5分10秒の間でイーブンペースというのがプランだった。
実際は,5kmまでは5分20秒以下のペースでしか走れなかった。しかし,抜いていくことで体力を消耗することは避けたかった。
6km,7kmのラップでようやく5分10秒が出たが,その後再び渋滞に巻き込まれペースダウン。
10kmで密集を抜け17kmまでは快調なペースで走れた。
18kmからは堤防北側の側道にいったん降りて約1kmを走った後折り返し,同じ道を引き返す;再び堤防上の道に戻ったら20km地点という距離合わせのための変則コースだった。この間は西向きが2列,その間に東向きが1列という変な光景だった。側道に降りて西向きに進む間,堤防上を同じ方向に進むランナーは自分よりはるかに先行しているわけで,その集団が切れ目もなく大勢走っているという事実にすこし触発されるものがあった。引っ張られる感じでペースはキロ5分まで上がった。
堤防上に戻って20km,そこから南岸への折り返しとなる六条大橋はすぐそこに見えているが,走るとけっこう遠い。
六条大橋の手前には阿波踊りの応援があるはずなのだが,なぜか休憩中でがっかり。
去年は阿波踊りの応援が数カ所あり,そこでは徳島人の血が騒ぐのかペースがすこし上がったものだ。
六条大橋は長い。遥か下に吉野川の流れ,川原,竹薮を見ながら進む。
去年は往路が強烈な向かい風だったので,六条大橋を渡るときは,これでやっと向かい風が終わると安堵したものだ。
今年は向かい風もなく比較的順調に思えたが,この橋を渡るときに,思ったより余裕がないと感じた。
橋を渡りきると去年と同様大勢の応援が並んでいた。ここからは堤防南側の側道に降りる。
単調な景色,距離はなかなか進まない。眉山が遥か遠くに見える。
30kmまでにもまだ距離がある。
この辺,心理的にジワジワ消耗するところだ。
ペースもいつの間にか落ちている。
ラップタイムを見ると,25kmをすぎてから微妙にスピードが落ちている。
5分10秒を切れなくなっているのだ。
32kmのラップが5分30秒に落ちてからはスピードの低下が決定的なものとなっている。
ムリのないペースで走っていたつもりが,いつの間にか余裕がなくなり,走り続けることが苦行になった。
25km地点だったか,役員が順位を告げていた。
その時点では僕のすこし前が1030番とのことだった。
何とか前をとらえて1000位以内に入りたいものだと思った。
30kmを過ぎてからはほとんど5分20秒以上のペースに落ちたが,これは周りのランナーも同じこと。
自分のペース低下度はまだ軽微な方で,しだいに抜いていくことが多くなった。
抜かれることもときにはあったが,しょうがない。
同じくらいのペースで走るランナーを見つけてはついて行く。
しばし併走した後,向こうが脱落していくことも多い。
こっちは抜く意識などなく,ペースの維持に必死になっているのだ。
35km以降は1kmごとの表示がなかなかやってこない。
38km過ぎ,四国三郎大橋の手前で堤防の側道から右折,直角のコーナーを幾度か通過した後鮎喰川にかかる潜水橋をわたる。
このあたり微妙なアップダウンがあり脚がきつい。
去年は個々で右下腿三頭筋が攣ってストップしたのだ。
今年はなんとか攣ることなくクリアできそうだ。
潜水橋から見る水の色は蒼く美しかった。
高徳線の鉄橋下をくぐってふたたび堤防上の道に出る。
河川敷から堤防上に上るわずかな登りがきつい。
堤防から河川敷のゴルフ場を見ながらの1kmあまり,もう40kmの表示を過ぎているのだが,まだまだゴールが遠く感じる。
この苦しみがいつまで続くのか。時間的にはあと10分あまりと分かっていても絶望的な長さに思える。
フルマラソンでは必ず感じるこのつらさ。悪夢の中でもがいている感覚だ。
そんなとき,後方からオッサンひとりと女性ランナーひとりが話しながら抜いていった。
曰く,「気持ちいいねえ」「抜くばっかりで」
まったく腹の立つランナーだ。
そんなに余裕があるならもっと速く走れ,と言いたい。
そういうレースをして面白いか!
黙って走れ!
こちらはリミット一杯なのでこういう奴らを抜き返すことも出来ない。
ゴルフ場を過ぎるとふたたび堤防の南に下り,右折。
あと1km。
さらに右折して広い道に出ると陸上競技場は目の前だ。
沿道にはぎっしり応援の人垣が。
去年はこのあたりで,「まだ速いほうよ」という慰めか応援かわからない声を掛けられたものだ。
今年は脚が攣らなかったので少しペースを上げてラストスパート。
つらくて涙が出そうになりながら左折して競技場へ。
青いトラックにはいり最後のスパート。
3時間43分52秒でゴール。
総合順位はどうでもいいのだが701位。
後半で300人くらい抜いたようだ。
3時間40分は確実に切れると思っていただけに不本意なゴールだった。
300人抜いたとはいえ,自分も何人かには抜かれたり,並走していたランナー(とくに女子)に置いていかれたりした。
口惜しい。
イーブンペースが保てなかったことに悔いが残る。
ゴールしてしばらくは,もうタイムを追求するのは無理なのだと感じ,ガックリ来ていた。
反省点は日を改めて。
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