2010年10月2日土曜日

おとなの遠足2010





もう1週間前になるが、9月26日はバンド仲間と秋の遠足でした。
目的はキース・ジャレット・トリオ神戸公演。
3月のチケット先行発売日にいち早く入手、そのときは半年先なのでイメージは湧かなかった。

しかし、ついにその日がきたのだ。
わがバンドのベーシスト(社長)とギタリスト(法律家)が旅の友。

1410発のマリンライナーに乗車、早速ビール缶をプシュ。
社長は4日連続の接待でお疲れ、ひたすら睡眠。
踏切のトラブルでマリンライナーが15分遅れ、接続予定ののぞみ36号には乗れず、次のひかりレールスターに乗車。
ここでもビール。

1607新神戸着、オッサンなのでタクシー利用し、予約してあったビフテキのカワムラ三宮店へ。
ほかの店でもよかったのだが、17時前に開いているのはここしか見つからなかった。

神戸ビーフ110グラムのコースにした。
肉刺し、テールスープ、フォアグラのソテーが次々登場、ステーキの番になるとおじさんには少々ヘビーであった。
ワインの飲み過ぎが懸念されたが、飲み会続きの社長がいまいちペースが上がらず、それぞれワイン2杯でおさまった。

少し時間が余ったので坂を少し上ったところの立ち飲みバーに入った。
AZABU BAR というこの店で3人ともギネスドラフトを頼んだ。

頃合いの時間となり、コンサート会場の神戸こくさいホールへ向かった。

続々と人が入場する。
我々の席は前から2列目!の中央。
座ってみると目の高さがステージの床と同じ。
ピアノの底面が見える。
この角度は初体験だ。

ブザーが鳴り開演。
メンバー入場前、クラシックのコンサートのように会場は静まり緊張が走る。
キースは真紅のシャツに黒いズボン。
キースのソロから始まる。
It Could Happen To You を暗示するフレーズとコード進行
しかしベース、ドラムが加わるときには On Green Dolphin Street になっていた。
次は I Remember Clifford
さらに知らない曲2曲が演奏され、あっという間に1部が終了

少なかったとはいえビールとワインが入り、気持ちよい音楽を聴くとついつい睡魔が襲ってくる。
眠ってはしまわなかったが、隣の社長が動かなくなる瞬間があったのを目の端で捉えたぞ。
まったくオッサンはこれだからしょうがない。
最高に贅沢な居眠りというべきか。

2部は'Round Midnight から始まり、Joy Spring, 知らないバラード、Bye Bye Blackbirdで終了
アンコールにはI'll Close My Eyeと My Ship

現代最高のピアノトリオを間近に見られて満足。
3年前にフェスティバルホールで観たときは2階席からだった。距離が遠くて音量も小さいなあと思っていたけど、今回も2列目だったのに音量は小さかった。
各楽器にマイクは配置されているが、PAはごく薄く出力してあるのだろう。
ピアノはほとんど生音を聴いている感じだった。
席がステージより低い位置なので、ピアノの蓋に反射した間接音を聴いていたのだろう、少しバランスが悪いと感じた。
むしろ後方の席の方がピアノがよく聞こえたのではないだろうか。

演奏の内容は、もちろん素晴らしいものだったが、これまのCDやDVDと比べると、よりリラックスした内容だった。
年齢のせいなのか、この日がたまたまそうだったのか、タイトな緊張感は感じられなかった。
しかし、やはりバラードやピアノソロの部分で見せるキースの叙情性は抜群で、歳をとって控えめになった唸り声もむしろ好ましい間の手となって魂に響いてきた。
ジャック・ディジョネットのドラムもビッグ・ソロはなかったが、主張しすぎない、曲に溶け込んだ渋い演奏だった。
なにも難しいことをしなくてもいいんだよ、と語るかのようであった。
ゲイリーの演奏もそつのないものであったが、キースより10歳上の75歳、最後の来日公演か。
3年前の時もそう思ったけど。

ホールを後にして新神戸へ。
高松に帰るためには23時台でも間に合うのだが、2159ののぞみに楽勝で乗れた。
駅の売店は閉まっていたので、車内販売で缶チューハイをゲット。
岡山駅では改札外のコンビニまで行ってビールを入手。
2340に高松着。

この日に飲んだアルコールは:
復刻版アサヒ缶ビール500ml
プレミアムモルツ350ml
生ビール中1杯
グラスワイン赤2杯
ギネスドラフト350ml
缶チューハイ1本
ふたたびプレミアムモルツ350ml

トータル約2.5リットルでした。

しょうがないオッサン3人の秋の遠足でした。

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