50を超えた今でもドラムをつづけているのは,Steve Gaddの存在があったから。
19で始めたドラム。
当時のアイドルは Elvin やTony だった。
そんなころ,Steve Gadd の演奏を耳にし衝撃を受けた。
それまでの jazz drumming の概念を一新するかのようなビートだった。
ルーディメンツの知識もなく,何をやっているのか全然分からなかった。
日本中のドラマーが Gadd をコピーした時代。
やがて幾多のtranscriptionや教則ビデオが出版され,シロートにもすこしまねごとができるようになった。
そのころには,僕は仕事の世界に入り,ドラムからも遠ざかっていった。
40前になり再びバンド活動をはじめたのは,ガッド先生のように叩きたい,という思いがあったから。
そのガッド先生も60を過ぎてsimplicity を増し,われわれも歳をとってその渋さが分かるようになった。
最近の映像から,絶妙の brush work を